18で免許取得後、最初の愛車は31Z。その頃、ゼロヨン(0→400)が全盛のなか、週末にはバトルを繰り広げていたよね。これを機に、チューニングなども自分で手がけるようになり、少しずつ車に詳しくなっていったよ。この頃は峠をバトルする、峠の走り屋さんも多くて、AE86に乗り換えて自分も峠の走り屋へと変わっていったよね。パワーのない車がハイパワー車に勝利する快感は今でも思い出されるね。
この車たちは私に、車の楽しさを目覚めさせてくれるきっかけを創ってくれたね。
その後、走りについては少し落ち着いて32Zが相棒になったね。さすがにその当時は高級な車で、スポーツカーとしての走りは怖くてできなかったのを思い出すね。最初からLDSが標準だったり、フルオートエアコンだったり、本革シートであったり、これスポーツカー?高級車じゃん!って感じだったね。
この車は私に、車の高級感というものを認識させてくれるようになるきっかけをくれたね。
いじれる車をチューニングしてブンブン乗り回す楽しさ、そして初めから高級な車をゆったりとそのまま乗る優越感、この2つの感覚を知ってしまったね。
免許取得から20年近くが経とうとしているよ。その間、上記の車たちを含め、色んな車が相棒になってきたな。その他、その中でも私が車から受取ったメッセージと、それにまつわるエピソードの一部を紹介したいと思う。
面白かったのはこの車、ミニ。最初は良く知らないでインジェクションのクーパーを所有したんだよね。でも、ミニ乗りの通は、インジェクションじゃなくてキャブじゃないとダメなんだって。そこでキャブに変更した。しかもツインキャブに。ファンネルなんかも中に無理やり組み込んで、レーシングカーみたいな音で空気を吸い込んだりさせてたなぁ。外装もオーバーフェンに、10インチ足回りに変更したりして・・・結構、いじって乗ってたね。これが自分にとっての外車入門だったんだよね。ちょっと目を離すとどこかが壊れて、赤ん坊を育ててるような気持ちになってたよね。
この車は私に、車のメンテナンスの大切さを学ばせてくれたんだよね。
一番最初の左ハンドルはSAAB900だったよ。ヨーロッパの車らしい、とてもがっしりとしたコックピットのような室内に、あの独特なエンジン音など。やはり日本車とは違った雰囲気や気迫がそこにはあったよね。高級車だけれども、スポーツカーだけれどもそうではない、まさにマシーンだよね。あの感覚も忘れることができないね。今のBMWはちょっと違うけど、その当時のBMWやボルボもそんな感じだったなぁ。
この車たちは私に、車が持つ独特の個性を楽しむ喜びを教えてくれた気がするね。
映画の影響で所有した車もあったな。ナイトライダーって言えば分かるよね?そう、トランザムだよね。もちろん車と話すことはできないけど、アメ車独特のパワフル感には感動ものだったね。細かいことはいいからパワーでいけ!みたいな。
この車は私に、細かいことは気にせずにどんどん突き進め、みたいなメッセージを残してくれたような気がするね。
私はスノーボードやマウンテンボードといったエクストリームスポーツも趣味でやっているんだ。指導者の免許ももっているよ。・・・と、ちょっと自慢したところで、つまり夏も冬も山にでかけることになるんだよね。そこで登場するのが4WD車、リフトアップして、スコップ積んで、どんな悪路でもバリバリ走っていったね。
この車は私に、車の機能性というものを伝えてくれた気がするね。
今まで乗った車の中でやはり優越感にひたれたのはこの車だね。メルセデスベンツ560SEL。この当時のベンツは贅沢に高級感あふれる造りで、かつ、安全性をも重視した超高級車だったね。新車価格で1500万円くらいするこの車の存在感といったらすごかったね。高速道路を走っても、勝手に皆、左に寄ってくれるし、一般道でも割り込みなんかしてこなかったよ。やはり、高級ブランドたる所以だね。その他、ベントレーなど超高級車といわれる車もあったけど、やはり一般的な認識としてベンツが一番、知名度が高くて優越感にひたれた気がするね。
その後、いろいろ外国車を乗り継いで、最終的にはステーションワゴンタイプの車。しかも、ヨーロッパ車。ステーションワゴンタイプの開発が進んでいる欧州スタイルのカーラーライフは、私の生活スタイルにまで影響をもらたしたといえる。あの実用性と、スタイルのかっこよさは何とも表現し難い。特に、犬を飼っている私のような方にとってはステーションワゴンしか考えられないだろう。
この車は私に、高級車が持つ存在感と、安全性、そして乗り手を優越感にひたらせてくれる楽しみを教えてくれたんだよね。
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と、今まで200台ほど乗り継いできた中で何台か紹介したけれども、キリがないのでこのくらいにしておこう。しゃべりだしたら夜が明けてしまうからね・・・。
こんな私こと、バラード梨木だけど、車からさまざまなメッセージをもらっているんだ。私にとって車は、単なる移動する道具ではない。友達のような存在だ。いや、友達という感じでもない。娘って感じだ。
車を販売し、お金は受け取っているが、その車たちを商品だと思ったことは一度もないし、思いたくもない。
いくらお金を積まれても大事に所有してくれない人には渡したくない。自分の娘が金持ちのボンボンと結婚するとしても、そのボンボンが娘を大事にしてくれないのなら反対するのと同じなんだよね。
お客さんに車を渡す時、そこにある私の気持ちは、・・・娘を嫁に出す気持ちなんだ。
だからあなたにはそれを大事にしてくれるお婿さんになってほしいと願う。